英国王のスピーチ

吃音症の克服「英国王のスピーチ」


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英国王のスピーチは実話

英国王のスピーチは、ジョージ6世の吃音の克服について描かれているが、クランクインの2ヵ月前に、言語療法士ライオネル・ローグの孫マークの手元に手記や手紙や写真が残されていることがわかり、それを元に、手直しし、クランクインした作品で、実話にできる限り忠実に描かれている。

英国王のスピーチ

英国王のスピーチ

国王という立場は行事の度にスピーチを求められる。ジョージ5世は滞りなくその役目を務めていた。ある日、ジョージ5世の代役として、その子であるジョージ6世が式典のスピーチを行うこととなった。しかしジョージ6世は吃音のために上手く喋れなく、大失態を見演じる。

この映画は吃音の治療が描かれているが、重要なことは信用できる人が傍らに居て、安心してスピーチに臨めることだ。

映画「英国王のスピーチ」の時代背景

1936年1月、ジョージ5世が死去すると、エドワード8世が王位を継承することとなった。エドワード8世は独身のまま即位したが、人妻であるウォリスと結婚したかった。ウォリスは離婚の手続きを終え、女王になる準備をしていたが、首相より「王位を守るか結婚か」迫られ、エドワード8世は退位を選んだ。

そして、1936年12月、ジョージ6世が王位継承者となった。

1936年、ヒトラーがドイツ国首相に任命され。身振り手振りで話すアドルフ・ヒトラーの演説は高い評価をされ、多くの人が感銘を受けた。

1936年のイタリアは、ムッソリーニが、ローマ帝国以来となる「イタリアにおける帝国の復活」を宣言した年である。

1936年のソビエト連邦は、スターリン憲法と呼ばれた「ソビエト社会主義共和国連邦憲法」が制定された年である。

このような時代背景の中、ジョージ6世は国民の心をひとつにするスピーチができることが必要だった。映画の中でも、ヒトラーのスピーチを見たジョージ6世は、「演説がうまい」と呟く。

ライオネル・ローグの吃音の治療の結果

ジョージ6世(ヨーク公アルバート王子)の治療は1926年より開始された。1939年、対独宣戦布告時の国王の国民向けラジオ演説は、吃音の症状はなくスピーチできている。

ライオネル・ローグ

オーストラリア出身。言葉を持つリズムや音声に興味を持ち、雄弁術を学ぶ。1924年に妻と子供を連れて、イギリスに移住する。(wikipediaより)

吃音

吃音症は、「発語時に言葉が連続して発せられる」、「瞬間あるいは一時的に無音状態が続く」などの症状を示す

5歳までの子供の約5%が吃音者であり、その4分の3は成長とともに完全する。大人の0.8~1.2%が吃音者であるとのこと。

原因は不明であることから、治療方法は確立されていない。

吃音で悩まされた有名人と言えば、スキャットマンだ。彼も吃音を克服した一人である。インタビューで流暢に喋ることから「経歴を装うために、吃音者のコミュニティを利用しているのではないか」と言われる程、治癒していた。

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