【2016薬価】市販薬と処方薬 どちらがお得か比べてみた 14日分 4


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処方薬から薬局で買える市販薬に

以前は病院でしかもらえなかった薬が、今は薬局で買えるようになりました。病院・医院に行き、処方薬としてもらうべきか、薬局で市販薬を買うべきか迷います。価格の面から、どちらがお得か考えてみたいと思います。

市販薬を買う方がお得なのか、医院で処方してもらった方がお得なのか計算してみた

市販薬のアレグラFXとアレグラ60mg、14日分で比べてみたいと思います。同じ有効成分が同じ量含まれています。

スイッチOTC医薬品(アレグラFXなど)に関しては、今後医療費控除の特例(セルフメディケーション税制)の対象となったり、医院や病院に受診することによる利点もありますが、ここでは支払い金額だけに注目してみました。
セルフメディケーション税制は平成29年1月1日以降の制度です。

結果 アレグラFXとアレグラ60mg、14日分にかかる金額

市販薬はアレグラFXで、処方薬がアレグラ60mgです。

    支払い金額 備考
市販薬   1,980円前後 14日分ならば通販も店頭販売も価格は同じくらいである
院内処方 初診 2,020円  
再診 1,550円  
院内処方 初診 1,570円  
再診 1,100円  

内訳は下記参照

市販薬アレグラFXの価格

容量 1日2錠服用 希望小売価格
14錠 7日分 1,314円(税別)
28錠 14日分 1,886円(税別)

アレグラFXは1日分2錠中に有効成分フェキソフェナジン塩酸塩 が120mg含有され、成人(15才以上)で、1回1錠、1日2回 服用します。

注意

処方薬は、成人の場合アレグラ1回60mgを1日2回服用します。7歳以上12歳未満の小児には1回30mgを1日2回服用しますが、アレグラFXの対象年齢は15歳以上です。15歳未満の方は処方箋が必要です。

アレグラ錠はアレルギー性鼻炎の症状緩和、蕁麻疹、皮膚疾患、喘息で処方されますが、アレグラFXを購入できる対象疾患は、アレルギー性鼻炎の症状緩和のみです。

楽天での最安値 1966円

アレグラFX28錠(14日分)1467円(税込)+送料499円=1966円(税込)

ドラッグストアでの店頭価格 1980円

アレグラFX28錠(14日分)1980円前後(税込)

処方箋の点数について

診療報酬は2年に1度改訂され、点数が変わります。この記事は平成28年度診療報酬点数を元に作成しています。点数は1点10円で算出されます。

アレグラ60mgを医院(病院)で処方してもらった場合

成人にはフェキソフェナジン塩酸塩として1回60mgを1日2回経口投与します。

アレグラ60mgの薬価

  • アレグラ60mg 64.90円
  • 後発医薬品 フェキソフェナジン塩酸塩60mgの薬価 19.40円~34.40円

アレグラには多くの後発医薬品があります。薬価はアレグラの3分の1の医薬品があります。後発品はより安く購入できます。

アレグラ60mgを1日2錠服用する場合の点数

  • 64.90円×2錠=129.8円
  • 129.8円を点数にすると12.98点、五捨五超入して、13点

アレグラの1日分の点数は13点

  • 14日分の点数は 13点×14日=182点 です。

院外処方の場合

院外処方の場合、医院(病院)に支払う金額と調剤薬局に支払う金額が発生します。

①医院(病院)に支払う金額+②調剤薬局に支払う金額

3割負担の場合(アレグラ60mg、14日分処方)

  医院(病院) 調剤薬局 合計
初診 1,060円 960円 2,020円
再診 590円 960円 1,550円

初診の場合2.020円、再診の場合は1,550円で診察を受け、アレグラ60mg、14日分が処方されます。

内訳は下記参照

①医院(病院)に支払う金額

  • 初診の場合 3530円の3割負担で、1060円
  • 再診の場合 1950円の3割負担で、590円

その内訳は以下です。

支払う金額=診察料+処方箋料+一般名処方加算

診察料=基本診療料+指導管理料など
基本診療料=初診料(1回目の診察)または再診料(2回目以降の診察)

初診の場合

  • 282点(初診料)+68点(処方箋料)+3点(一般名処方加算)=353点

3,530円

  • 3,530円の3割負担
  • 3,530円×0.3=1,059 (10円未満は四捨五入)

3割負担で支払額 1,060円

※下に初診料について詳細を記載しています。

再診の場合

再診時に検査や処置がなかった場合、外来管理加算がプラスされます。

  • 72点(再診料)+52点(外来管理加算)=124点(診察料)
  • 124点(診察料)+68点(処方箋料)+3点(一般処方加算)=195点

1,950円

  • 1,950円の3割負担
  • 1,950円×0.3=585円(10円未満は四捨五入)

3割負担で支払額 590円

※下に再診料・外来管理加算について詳細を記載しています。

調剤薬局に支払う金額

調剤基本料+薬学管理料+調剤料+薬剤料+各種加算

アレグラ60mg14日分を調剤基本料が25点の薬局でもらった場合

調剤基本料は、薬局の規模などによって調剤基本料は41点、25点、20点とあり、医院の近くの薬局は25点の薬局が多いであろうから25点で計算しています。

調剤料 14日間

  • 1~7日の間 4点/1日 4点×7日=28点
  • 8~14日の間 5点/1日 5点×7日=35点
  • 調剤料は28点+35点=63点

支払う金額は

  • 25点(調剤基本料)+50点(薬学管理料)+63点(調剤料)+182点(薬剤料)=320点

3,200円

  • 3,200円の3割負担
  • 3,200円×0.3=960円(10円未満は四捨五入)

3割負担で支払額 960円

※下に調剤基本料、調剤料、薬学管理料、薬剤料について詳細を記載しています。

院内処方の場合

3割負担の場合(アレグラ60mg、14日分処方)

初診 1,570円
再診 1,100円

内訳は下記参照

診察料+処方料+調剤基本料+調剤料+薬剤料

院内処方 処方料 42点 6剤未満の場合
調剤技術基本料 8点  
調剤料 9点  内服薬の場合

初診の場合

  • 282点(初診料)+42点(処方料)+8点(調剤基本料)+9点(調剤料)+182点(薬剤料)=523点

5,230円

  • 5,230円の3割負担
  • 5,230円×0.3=1,569円(10円未満は四捨五入)

3割負担で支払額 1,570円

再診の場合

  • 72点(再診料)+52点(外来管理加算)=124点
  • 124点(診察料)+42点(処方料)+8点(調剤基本料)+9点(調剤料)+182点(薬剤料)=365点

3,650円

  • 3,650円の3割負担
  • 3,650円×0.3=1,095円(10円未満は四捨五入)

3割負担で支払額 1,100円

※下に詳細を記載しています。

診察料について

診察料は基本診療料と指導管理料を合わせたもので、基本診療料には、初診料と再診料とがあります。

診察料=基本診療料+指導管理料
基本診療料=初診料(1回目の診察)または再診料(2回目以降の診察)

初診料

初診料 診療所・病院 282点

再診料

 再診料 診療所 72点
病院200床未満 72点
病院200床以上 73点

診療所・クリニック・医院の違い

難しい文章には「診療所」と記載されていますが、「診療所」も「クリニック」も「医院」も同じものです。ベッド数が20床以上を病院といい、20床未満を「診療所」「クリニック」「医院」といいます。

初診と再診の考え方

初診料と再診料の取り方は医院によって違います。最終来院日から1ヵ月を経過していれば、初診料を取れるようになっています。また前回の病名が治癒になっていれば、初診料を取れるのです。

最終来院日から1カ月経過後でも初診でなく再診料を取る医院(病院)もあれば、最終来院日から1ヵ月経過した場合、初診料を取る医院(病院)もあります。医院(病院)は、患者から初診料を取っても、査定に通らなければなりませんので、アレルギー性鼻炎の場合、1ヵ月で初診の査定は厳しいように思います。

初診料・再診料に加算される場合

時間外や休日、夜間、乳幼児の場合は、初診料や再診料に加算されます。

6歳未満の初診料と再診料

  加算される点数 合計点数
初診料 +75点 357点
再診料 +38点 110点

時間外加算

  初診料 再診料 6歳未満初診料 6歳未満再診料
①時間外加算18時~22時(休日を除く) +85点 +65点 +250点 +135点 
②休日加算(深夜を除く) +250点 +190点 +360点 +260点
③深夜加算(休日を除く) +480点 +420点 +695点 +590点
④救急医療の保険医療機関 +230点 +180点 +345点 +250点

診療時間の表示内、救急医療の確保のために設けられている保険医療機関ならば、時間外加算①②③は加算されない。

夜間・早朝等加算午後6時~午前8時(①~④を加算する場合は除く) +50点

外来管理加算

検査や処置がなかった再診の場合、治療計画の説明がされた時に再診料に加算されます。

  再診料
診療所 +52点
病院200床未満 +52点
病院200床以上 0

その他 診察料

特定疾患療養指導料・特定疾患処方管理加算

厚生労働大臣が定める疾患を主病とする患者に対して管理を行った場合、月2回加算されます。

アレルギー性鼻炎の場合は、特定疾患療養指導料、特定疾患処方管理加算は取れません。(以前は慢性疾患指導料として加算された時期もある)

処置・検査料

アレルギー性鼻炎に限って考慮すると、以下の2点が該当するように思います。

鼻処置 12点
ネブライザー(薬剤は別) 24点

その他

ファイバースコープ 600点
X線(炎症の確認) 60点~(撮影料)+85点(診断料)+57点(電子画像管理加算)
CT(炎症の確認) 3500円~4500円
アレルギー検査 検査の種類による

※X線やCTはアナログかデジタルかによって撮影料が違います。

処方箋料

処方箋料 68点  
一般名処方加算 3点 後発医薬品が存在する全ての医薬品を一般名で処方した場合
一般名処方加算 2点 1品目でも一般名で処方した場合

3点の一般名処方加算は、平成28年度診療報酬改定より加算となりました、その目的は、後発医薬品の使用促進です。
後発医薬品のさらなる使用促進を図るために新設されました。

後発医薬品とは

後発医薬品とは、ジェネリック医薬品とも言われ、新薬の特許期間経過後に、他のメーカーが同じ有効成分で作った医薬品です。効き目、品質、安全性は新薬と同じです。

一般処方名とは

商品名「アレグラ」は一般処方名は「フェキソフェナジン塩酸塩 」です。処方箋に「アレグラ」と商品名で記載されていると薬局はアレグラを渡します。処方箋に「フェキソフェナジン塩酸塩 」と一般処方名で記載されていると、薬局はアレグラか、または同じ成分のジェネリック医薬品を渡すことができます。

調剤基本料

調剤基本料 20点~41点

この調剤基本料は、調剤薬局の規模によって3段階に分けられ、20点から41点まであります。処方箋の受付回数が多い薬局や、1つの医院からの処方箋が多い(集中率という)薬局は、調剤基本料を20点しか取れないようになっています。

薬学管理料

薬学管理料 38点 調剤基本料41点を算出する薬局であること
6ヵ月以内に再来、かつ手帳による情報提供があった場合
50点 上記以外

その他加算

基本調剤加算、後発医薬品調剤体制加算などがあります。

調剤料

処方された日数分により、点数が変わります。

内服薬の場合

何日分か  点数
14日以下 1~7日間 4点/1日
14日以下 8~14日間 5点/1日
15日~21日   70点
22日~30日   80点
31日~   87点

薬価と薬剤料計算について

まず薬価により1日に使う医薬品の金額を出し、その1日分を五捨五超入し、点数に変えます。1日分点数を日数でかけます。

  1. 1日分を五捨五超入して、1日分の点数を算出する
  2. 1日分の点数×日数

例 アレグラ60mg(薬価64.90)を1日2錠服用する場合の点数

  • 64.90円×2錠=129.8円

  • 129.8円を点数にすると12.98点、五捨五超入して、13点

アレグラの1日分の点数は13点

  • 14日分だと 13点×14日=182点 です。

処方される日数について 最高何日間処方できるのか

新薬で発売から1年未満の医薬品は2週間が限度です。多く出す医師もいますし、多く出さない医師もいます。何日分出してもらうかは、医師と相談するとよいです。私の知り合い(長期間のアレルギー性鼻炎で受診)は「保険で削られないギリギリまで出してください」と言っていたそうです。

点数と実際に支払う金額の計算について

1点=10円計算し、負担額(3割負担)を計算し、10円未満は四捨五入します。

※注意 以上は概算であり、医院(病院)や調剤薬局の規模、治療の方法、検査、受診した時間などによって点数が変わってきますのでご注意ください。

 

 

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