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処方薬と薬局で買える市販薬・OTC医薬品の違い

医薬品
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処方薬から薬局で買える市販薬に

以前は病院でしかもらえなかった薬が、今は薬局で買えるようになりましたが、その成分は処方薬と同じなのでしょうか?「セルフメディケーション」という考え方の推進のために、病院に受診してもらう処方薬の中から市販薬として販売に適しているかを議論し、決定した医薬品はスイッチOTC医薬品として、薬局で販売されています。

処方薬とスイッチOTC医薬品との違いについて記載したいと思います。

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処方薬とスイッチOTC医薬品

処方薬は、医師の診察により、あなたの症状に合わせて処方されます。個人の体重などに合わせて処方する場合もありますから、効果が弱いものから強いものまで処方できます。

スイッチOTC医薬品の場合は、万人に効果のある薬となります。成人を基準に販売されていることが多く、小児には使えない場合があります。

また、要指導医薬品は、効能の対象となる病気・疾患によっては医師の診断が必要な場合もあります。

ガスター10

第1類医薬品

 販売名有効成分製造販売
スイッチOTC医薬品ガスター10ファモチジン10mg第一三共ヘルスケア
処方薬ガスター錠10mgファモチジン10mgアステラス製薬
ガスター錠20mgファモチジン20mgアステラス製薬

ガスター10とカスター錠10mgの有効成分はファモチジン10mgで同じであるが、製造している製薬会社が違うので、多少の使用感が違うか知れません。しかし、ジェネリック医薬品においてもそれぞれ多少の使用感が違い同じ効能を示しているので、効能に関しては同じだと考えていいと思います。

ロキソニンS

要指導医薬品

 販売名有効成分製造販売
スイッチOTC医薬品ロキソニンSロキソプロフェンアトリウム水和物68.1mg第一三共ヘルスケア
処方薬ロキソニン60mgロキソプロフェンアトリウム水和物68.1mg第一三共
ロキソニン顆粒10%ロキソプロフェンアトリウム水和物113.4mg第一三共

ロキソニンSとロキソニン60mgは、成分等の内容と量、錠剤の大きさなどは同じです。しかし、ロキソニンSの場合、用法用量は成人1回1錠で1日2回となってます。1回にロキソニン顆粒の分量を服用することはできません。処方薬の場合、60mgを1日3回まで服用可能で、屯用の場合は60~120mgを服用できます。

また対象年齢は15歳以上で、15歳未満は服用できません。ろk

ナロンメディカル

要指導医薬品

 販売名有効成分製造販売
スイッチOTC医薬品ナロンメディカルイブプロフェン200mg/2錠大正製薬
処方薬ブルフェン錠100mgイブプロフェン100mg科研製薬
ブルフェン錠200mgイブプロフェン200mg科研製薬

イブプロフェンとして小児5~7歳は1日200~300mg、8~10歳は300~400mg、11~15歳は400~600mg服用できますが、ナロンメディカルの対象年齢は15歳以上です。ロキソニンと同じように要指導医薬品であることから、効能の対象となる病気・疾患によっては医師の診断が必要な場合もあります。

ボルタレンACゲル

第2類医薬品

 販売名有効成分製造販売
スイッチOTC医薬品ボルタレンACゲルジクロフェナクナトリウム10mg/1g同仁医薬化工
処方薬ボルタレンゲルジクロフェナクナトリウム10mg/1g同仁医薬化工

アレグラFX

要指導医薬品

 販売名有効成分製造販売
スイッチOTC医薬品アレグラFXフェキソフェナジン塩酸塩 120mg/2錠サノフィ
処方薬アレグラ錠30mgフェキソフェナジン塩酸塩 30mgサノフィ
アレグラ錠60mgフェキソフェナジン塩酸塩 60mgサノフィ

処方薬は、成人の場合アレグラ1回60mgを1日2回服用します。7歳以上12歳未満の小児には1回30mgを1日2回服用します。アレグラFXの対象年齢は15歳以上です。15歳未満の方は処方箋が必要です。

アレグラ錠はアレルギー性鼻炎の症状緩和、蕁麻疹、皮膚疾患、喘息で処方されますが、アレグラFXを購入できる対象疾患は、アレルギー性鼻炎の症状緩和のみです。アレグラFXは要指導医薬品ですので、病状や症状によっては購入できない場合があります。

アレジオン10

要指導医薬品

 販売名有効成分製造販売
スイッチOTC医薬品アレジオン10エピナスチン塩酸塩10mg大正製薬
処方薬アレジオン錠10mgエピナスチン塩酸塩10mg日本ベーリンガーインゲルハイム
アレジオン錠20mgエピナスチン塩酸塩20mg日本ベーリンガーインゲルハイム

アレジオン錠は、成人の場合1回10~20mgを1日1回服用します。15歳未満の方は服用できません。またアレグラFXと同じように、アレルギー性鼻炎の症状緩和のためには購入できますが、その他気管支喘息や蕁麻疹、皮膚炎などの場合は処方が必要です。要指導医薬品ですので、病状や症状によっては購入できない場合があります。

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